佐久間功の『科学的(?)日記帳』

『外来水生生物事典』などの著者が
日々の科学っぽいお話を綴ります。
何にもできないけど
 足根管症候群の為に起きた神経癒着の後遺症で微妙な足指先のしびれ
&昨夏、転倒により起きた肋骨・肋軟骨多数骨折の後遺症
&複合によるものか、時に歩くのがつらい激しい腰痛でリハビリ通い
&寄付をと言われてもほとんど無職
(+この災害の影響でやっと取れた仕事2本飛びそう)

という、現在、まさに無力な私ですが


報道は地震や津波のメカニズム解説はもういいから、
各地避難所の人数動向(夜は増えたけど朝に帰った人がいるとかも)
停電・携帯電話の復旧状態、
支援の進捗、
などを流してほしいと切に訴えます。

実際、通信や電力の問題で
親族と連絡取れない人にとっては
こういう情報こそがありがたい、らしい。
不安ではあるけど「希望」ですから。

あと、つまらない揶揄や批判はナシで。
批判されている立場の人が今まさに現場でがんばっている人だし。
局アナなんかだって、
休む間もなく繰り返し悲惨な映像を見続けなくちゃいけない。
そんな状態の人に今、余計なプレッシャーかけてどうするよ、と。
| 佐久間功 | 筆者近況 | 09:48 | comments(0) | trackbacks(0) | -
生存確認情報
 いろいろありまして長い間お休みしていましたが、
とりあえず生きています。

地震で被害に遭われた方にお見舞い申し上げ、
亡くなった方のご冥福をお祈りします。
| 佐久間功 | 筆者近況 | 07:03 | comments(1) | - | -
外部スタッフから見た出版不況の現状
書きたいことが網の目のようにリンクしていてどうにも上手くつながりませんが、それでも「えいや!」と出せるのがBLOGのいいところ、ということで、そのまま表に出すことにします。

出版不況の話を語る人というと、出版社の役員とか社員編集者とか営業さんとかがどうしてもメインになりますけど、一番被害大きいのが外部ですからね。ここはひとつ、はっきりさせていこうかと思います。

原稿料が上がらないわけ
まず最初に言っておきたいのですが。
「俺はこんなにもらっている」等という自慢。
「なぜ交渉しないんだ」という叱責。
これは、出版業界の外部スタッフに取ってはほぼ無意味です。

なぜならこれらはほとんど編集現場にいた人以外から出ているからです。ではなぜ現場にいた人はこういう交渉ごとに二の足を踏むのか。理由は簡単、予算が変わらない以上、誰かが多く取れば、誰かの分が少なくなる or 取材費等が十分に出ない、つまり仲間から奪い取っているという状況になるのを知っているからです。
もちろん、あまりにも安くて、生活が成り立たないようなレベルしか出さないということでしたら交渉はします。それはその仕事を降りるというリスクを背負って行っているものですから、意味が違います。

では、資格や技術を持っていたら、少しでも高くもらえるのではないか、という考え。これも雑誌ライターの場合は賭けです。つまり「それを生かした仕事に対するギャラを支払ってくれる、1クラス以上、上の雑誌に移籍できるか」です。同じ雑誌の仕事をしていても、ギャラは上がりません。
むしろ、資格や技能を身につけたり、あるいは著書の出版をすると「頼み難い」「相応のギャラが払えない」という理由で仕事が減る、あるいはなくなることさえあります。「そういう人はいらない。安く仕事をしてくれる人がいればいい」とあからさまに言う社員編集者もいるのです。

もちろん、雑誌ですとその業界によって広告費が2桁近く違いますし、読者数も違うわけです。特に趣味の雑誌などは驚くほどの低予算でやっています。ある意味、仕方ないのです。それでも全国各地の人に1人でも笑顔を増やしたいと地道にがんばっている人がいるのです。

こういう人に支えられてきた世界があることを無視して、前記のような想像力の欠落した自慢大会をされても困るわけです。

ギャラは下がることはあっても上がらない現実
さて、フリーランス、あるいは編集プロダクションの抱える非常に重要な問題に入りましょう。「景気が良くてもギャラは上がらない。仕事の数が増えるだけ。景気が悪くなれば仕事が減る上に減額を迫られる」これが外部スタッフの置かれている状況です。
続きを読む >>
| 佐久間功 | 出版不況 | 09:46 | comments(0) | trackbacks(0) | -
「霊」を科学的に考えてみる
 「霊」と言ってしまうと、初めから非科学的と考える人が多いもの。しかし、その否定論には科学的根拠はあるのでしょうか? というと、ないんですね。他のものでも同様ですが「存在しないことの証明」というのは、限りなく難しいものですから。
つまり多くの否定論も非科学的なわけです。
まして不思議な出来事や感覚は、再現性が低いとはいえ、かなり多くの人が体験していますし、その中でもある程度の数は従来の「霊の否定論」では科学的/合理的な説明ができません。

そこで、ロジックを組み立て直してみましょう。

まず「霊現象」から
まず「霊」とは別に「霊現象」というものが実際に存在する、と仮定します。これは特定の場所や状況で感じることができる恐怖感や不安感といった感情や、鳥肌が立つと行った身体現象、さらには聴覚や視覚への干渉が起きている状態と定義できるのではないでしょうか。
そしてこの異常感覚が起きる場所などは、ときによって電磁気的な計測機が周囲との差異を示す場合があるといいます。これによって電磁気的な影響が人間の脳などへ影響を及ぼしているという可能性が考えられます(もちろん温度や湿度、大気成分も影響する可能性はあります)。

こういった自然界での電磁気的変異の原因としては天候や、地面/水辺などから放射される磁気や、静電気のようなものが考えられますし、帯電微粒子の存在/放射ということもあり得ます(まずは「霊」という不確かな存在が原因であるとはしません)。
高価な計測器を「霊現象」などということの解明にあちこちに持ち出すわけには行きませんから計測例はTV番組程度ですが、数少ないとはいえ計測されたことから考えるに、因果関係は推定できると思われます。

とすると、もしその変異が特定の人間と引き合ってしまい、その影響を受けた人間が異常状態を持続してしまったり、帯電微粒子のようなもので包み込まれたために異常心理/感覚が続いている事態。これが「取り憑かれた」ということなのではないか、と考えることもできます。というようなことで、論理性をある程度持ちながら、つじつまを合わせることは可能なのです。

続きを読む >>
| 佐久間功 | 科学?雑談 | 11:13 | comments(2) | trackbacks(0) | -
五大湖の外来種
北アメリカ・五大湖近くで問題になっていた「コイ」の仲間が河川からミシガン湖へとその生息範囲を広げようとしているという話。23日に時事通信から配信されました。皮肉なことに、五大湖はブラックバスやブルーギルにとって「ふるさと」と言えるような場所です。
ところがニュースサイトについているコメントを見ると、結構、誤解が多いようです。

まず、日本産の種が海外の生態系を荒らしてるんじゃないかという説。これはコイではなく、コクレンとハクレンです。中国原産の巨大魚です。しかし、日本産の生き物が海外で問題になっている事例はちゃんとあります。ロッキー山脈のクズ(葛)が最近よくもんだいいなっていますが、コガネムシの一種も害虫としてアメリカ大陸では悪名高き存在のものがいます(ジャパニーズ・ビートルと呼ばれています)。またイギリスではニホンジカが大繁殖しているとか。

コクレン、ハクレンとは
話を戻しましょう。
コクレンは動物性プランクトン、ハクレンは植物性プランクトンを食べます。卵は普通のコイやフナのように何かに付着する性質を持たず、流れながら孵化する特性を持っているため、日本では利根川水系のみでしか繁殖できなかませんでした。またこれは戦時中の食料増産のために持ち込まれたもので、同時に草を食べるソウギョ、底生生物を食べるアオウオも持ち込まれましたが、同様の理由で利根川水系のみでしか繁殖していません。

なので「強い繁殖力を持つ」と言うより「河川環境が最適であった」と考えるべきでしょう。この言葉、外来種問題ではよく使われますが、ほとんど眉唾です。

霞ヶ浦では漁師の網を破る厄介者とされていたこともありましたが、今はその数も減り、利根川水系では産卵のため上流へ向かう姿が風物とされていたほどです。これも霞ヶ浦の水門の稼働でめっきり減ったようです。

さて。今回でのアメリカの事例は、養魚場の浄化目的(プランクトンを食べるため)で使われていたのが逃げ出したということですが、似たような例はどこかで……。
続きを読む >>
| 佐久間功 | 外来種問題 | 19:11 | comments(0) | trackbacks(0) | -
「教祖型」の人
私自身が勝間和代さん(のふるまい)について感じてることが全部書いてあります。うさんくさい話などによる、ありがちな批判に走らず、うまく書かれています。この文章はさすが。
"勝間和代ブーム”のナゼ?(斎藤環)

さて。勝間和代さん自身には全く面識もないし、どうも本を手に取る気にはなれず(理由はこれから書きますけど)、何かのついでに対談などをちょこちょこ読んだ程度なのですが…。

過去、出版業界でこの手のやり方をする「教祖型」は何人も見てきました。個人的にはトラブることが多いので「なんだかなぁ」と思ってたことが、上記論説を読んで結構スッキリしました。

というわけで今回はその「教祖型」タイプの人についてちょっと書きたいと思います(体験からの一般論で、会ったこともないし読んだこともない勝間さんの批判などではありません)。そういう人に悩まされている方はちょっとスッキリできるかも。

続きを読む >>
| 佐久間功 | 出版不況 | 17:09 | comments(0) | trackbacks(0) | -
足根管症候群の術後はまだ続く
 え〜報告が遅れておりました。先月末に1年目の検診ということでMRI撮りまして、切り裂いた部分に組織が復元していることが確認されました。

「もう、サッカーなんかでここでボール蹴っても大丈夫だよ。ただ、まわりの筋肉も含め、使っていなかったわけだからいきなりはダメ。徐々に戻していくように」

とのこと。神経癒着>剥離手術まで行ってしまうと、ここまでになってしまうということですね。と思ったら

「半年後にもう一回来てね!」

だと〜〜〜。まだ続くんだ!
 
現状、かすかな違和感が残っている程度ですが、やはり歩き疲れると鈍い痛みがあります。このへんは運動不足のなせる業も複合していると思いますが。また、皮膚の下に解けない糸を使って縫合している部分があり、気になるようなら切開して抜糸していただけるとのこと。もうちょっと寒くなったら行こうかな、汗かかないし、と思っています。

こういう経験上「足根管症候群」と診断されている方は、お早めに「手術をしてくれる整形外科」の受診&処置をされることをお薦めします。休ませておけば治 る腱鞘炎レベルならともかくも、完全に軟部腫瘍ができていた場合などはあとになればなるほど、処置が大変になりますので。注射とリハビリ以外の処置をせ ず、半年以上通ってても転院などの判断をしない医者は変えた方がいいです。

※ちなみに足根管症候群とは
続きを読む >>
| 佐久間功 | 足根管症候群 | 10:21 | comments(0) | trackbacks(0) | -
続・電気自動車雑感
10月25日に先日のNHKスペシャルの続編が放送されました。今度は日産が発売を予定している電気自動車についての話ですが、まだ発売前でもあり、開発陣の目を通して電気自動車の今を知ってもらうという内容になっていました。

それにしても突っ込みどころ満載。もちろん日産べったりですから、国内で既に電気自動車を販売しているスバルや三菱の話は出ませんし、中国の改造工場は出ても、日本国内で改造してしまった人、コミューターを販売している会社や製造している会社の話はありません。全て海外の話です。

取り上げられた、インドで生産しているというREVAという2〜4名乗りのEVですが、これも前のエントリに書いたように、日本の会社「タケオカ自動車工芸」の企画/開発で、生産コストの点で委託されているものです(語られませんでした)。それもこの回、持ち上げている中国では不十分と判断され、インドに。またこのクルマは衝突安全試験をしていません。日本国内でも買えますが、特例で試験していませんよと車検証に書いてあります。

また中国の電池を大量に積み込んで航続距離を伸ばしたクルマに日産の方が試乗していました。「2トンを越えたらまともに走らない」という予測に反してまぁまぁ走ったかのごとく作られていましたが、見れば分かるほどの剛性不足のボディ。シーンがカットされていましたが、たぶん、曲がり、止まる性能は相当低かったでしょう

走る、走らないというのは加速と巡航のことだけではないのです。そしてこの2トンもある中国車の、曲がりと止まり、ボディ剛性と安全性については、番組の中でいっさい触れられることはありませんでした。
にもかかわらず、これでクルマが語られているように感じてしまう人がいる。それもEVの専門家である先生方にも、そんな方がいる。ということで、個人的にはEV関係者とマスコミの態度(と傲慢と無知)が、結果的にEVの普及を遅らすのではないかと不安に思っています。


最近そういった先生方、知識人=電気自動車の専門家、っていう人は、実は電池とモーターの専門家でしかなくて、自動車とは関係ないような気がしてきました。

そういった方々は、ボディとかサスペンション、タイヤなどなどの研究/学習はしているのでしょうか?しているようには思えません。
それをきちんとやってかないと、耐久性や安全性(回避/衝突の両方)に問題が生じることで「使えないクルマ」の烙印を押されて進歩と普及が遅れるのではないかと懸念してしまうのです。
続きを読む >>
| 佐久間功 | 自動車関連 | 20:23 | comments(1) | trackbacks(0) | -
電気自動車雑感
今日はあくまでとりとめもなく雑感です。そのうちまとめ直すかも。

昨夜のNHKスペシャルは「プラグインハイブリッドはハイブリッドの発展系ではなく電気自動車だ」というトヨタのプロモーション番組でしたね。いくら「製作協力費」払ったんだ?と聞きたくなりますが。密着というよりは完全に宣伝。最後のナレーションなんて完全に企業PRビデオそのもの。

それはさておき。

中国での町工場レベルでの電気自動車製作のシーンがありましたが、内燃機関エンジン車の改造なら工場さえいりません。エンジン下ろしてトランクにバッテリを詰め込んで、取っ払ったエンジンまわりにモーターを載せるだけです。もともと動力以外は照明など、全部電気ですから。それに中国の農村部ならパワステはおろかエアコンやパワーウインドウはいらないので、そちらの負担もかかりません。
まぁ、重量とその配分が変わるので、サスペンションの動きがメチャクチャになりますが、そういった用途では(やたら酔うようになったとかでもない限り)気づかないでしょう。

それに日本でも、そういう会社はすでに数社あるわけで、マスコミがほとんど取り上げないから数が売れず、価格も高いという問題があります。
コミューターで知られるタケオカ自動車工芸のREVAとか
ベース車を輸入し、バッテリを最新のものに載せ替えるなどして売っているオートイーヴィのジラソーレとか。

そういえば昔、館内端さんが手作り電気自動車を応援してましたね。当時、館内さんは「普通の鉛バッテリとトラックのセルモーターでだってクルマは走る」みたいなことを言ってました。実際はモーターやコントローラーは海外のパーツで作ってましたが。
改造のベースとなった車種もレーシングカートから軽自動車、さらにはビートルとかスーパーセブンまで、いろいろありましたね……。その後ディープサイクルのバッテリなどが簡単に買えるようになって、かなり作りやすくなったはずなんですけど、さすがに普及しませんでした。

ともあれ、日本で電気自動車を普及させるのに一番簡単な方法は!
続きを読む >>
| 佐久間功 | 自動車関連 | 10:20 | comments(2) | trackbacks(0) | -
なんか変だな〜
最近微妙にドタバタしています。というか久々に仕事をしたので、調子狂ってる感じですかね。
Twitterもボチボチ始めてみたりしてます。

最近にになってるのは「エコナ」の問題ですけど、体内で発がん物質に変わる疑いのある物質が通常よりはるかに多めに含まれていた、ってまだ全然グレーですよね。結局問題ないとなったらどうなるんだと。

甘味料のアスパルテームについて聞かれたので調べたこともありましたが、やはり大昔に疑いをもたれた物質の仲間だというだけで、明確なものは何もなし。
むしろアンチアスパルテーム派が代用として推奨するステビアは妊娠中の女性には使えないことがはっきりしている(伝統薬として堕胎用に使われていたとか)。これはなんか変じゃない?

信仰のように言われる「自然のものはからだに良くて人工物は害がある」ってのも、自然界に多数毒があることからも簡単に否定できるわけで。ボツリヌストキシン(=ボツリヌス菌の作り出す猛毒)なんて、地球上最強レベルなわけだから。

ダイオキシンだって、本当に有害なのはごく一部なのに大騒動したし、環境ホルモンだって「環境中でホルモンに似た働きをしている可能性のある物質」であって、実際はほぼすべてがほ乳類への影響があるという結果が出なかった。むしろ人間の生活排水、特に屎尿に含まれる女性ホルモンが川の生物のメス化を促しているという結果が出てからはなおだんまり。

(さらにチクロやサッカリンだって最新の調査では「影響なし」だというのを先日見たので、これはちょっと追いかけようと思いますが)

一方でサプリメントの捕り過ぎによる弊害とか、マイナスイオン(そもそも定義がはっきりしない)やコラーゲン(高分子過ぎてそのままでは吸収されるわけがない)みたいな、ちょっと考えればおかしいと気づくことがスルー。これはもう、そこにマスコミまで含めての「儲かる」市場ができちゃったからでしょうね。

何かの物質に害があるという人はすぐに陰謀説を持ち出すけど、逆の陰謀を感じさえする昨今であります。
| 佐久間功 | 科学的話題 | 22:13 | comments(0) | trackbacks(0) | -
  12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  
<< May 2012 >>

このページの先頭へ